2008年11月6日木曜日

プラスチック食器の化学物質が脳組織に悪影響

プラスチック食器の化学物質が脳組織に悪影響
米チームが猿で実験 【ワシントン=増満浩志】

プラスチック製の食器などから溶け出す化学物質ビスフェノールA(BPA)によって、脳の神経組織の形成が妨げられることが、サルを使った米エール大などの実験で分かった。米科学アカデミー紀要電子版で発表した。
 ネズミでは知られていた現象だが、内分泌や脳の構造が異なる人間でも起きるのかどうか、焦点となっていた。
 異常が現れたのは、記憶や学習をつかさどる海馬などの、「スパイン」とよばれる構造。体内のホルモン「エストラジオール」の働きで形成が促進され、神経細胞同士の信号のやり取りに重要な役割を果たす。ところが、アフリカミドリザルにBPAを4週間与え続けた結果、エストラジオールの働きが妨げられ、領域によってはスパインの数が半分以下に減少した。

(2008年9月7日 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080907-OYT8T00204.htm?from=nwla

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